
こんばんは。
ERAHOUSEの野村です。
今日はタイで釣り堀に行って色々萎えた話をしようと思います。
タイの釣り事情
まず、自分の体験を書く前にタイの釣り事情を簡単に。
タイの釣りといえば怪魚系の釣り堀が有名です。
魚種で言うとメコンナマズやピラルクなどなど。これらの魚は元々タイにいる魚ではないですが、商業用に輸入して釣り堀で泳がせているという感じです。
で、数あるターゲットの中でも特に有名なのがバラマンディというスズキの仲間。
この魚は日本でいうアカメのような見た目をした魚で、1mを超えるサイズになります。

👆wikipediaより引用
タイとバラマンディは結構親密な関係で、釣り堀だけではなく、バンコクの街中でも中華料理店などで食用として提供されています。
下の写真はとあるスーパーで売られていたバラマンディです。

👆109バーツなので450円くらい。食用の場合は大きなサイズではなく、30cm程度のものが多いように思います。
スーパーに行かなくても、バンコク市内を歩いていると至る所にバラマンディが泳いでいる水槽を見かけると言うほど馴染みのある魚です。白身魚で揚げ物とかパエリアとかで高級料理としてよく提供されます。
バラマンディの釣り堀に行ってみた
そんなこんなでまず最初のタイでの釣りはバラマンディかなといったところで釣り堀に行ってみました。

地図で探してみても無数に出てくる釣り堀ですが、多くのバラマンディの釣り堀は都市部であるバンコクから離れているため、移動手段に困ります。行きはいいのですが、帰りがどうなることやら。と思いつつも、日本人がたくさん行くときいた「パイロット111」に行ってみました。バンコクからタクシーで確か2000円くらいだったかな。

結構遠い。1時間くらいかかった。

到着しました!やっぱり水辺を見るとテンション上がりますね!
水の色もいい感じです。
さあ、釣りをしましょう。ルアーは高知でアカメを釣ったこともあるクランクベイト。
(実際にアカメを釣ったのは写真のルアーではなく、NLWのチッパワXDD↓)
クランク投げてみた感じ見た目よりも水深がありそう。。。?

👆トーマンの赤ちゃんです
リアクション狙いでゴリゴリ早めに巻きますが、全然当たりません。。
高知でアカメを狙っていた身からすると、タイのバラ堀はイージーという勝手な先入観を持っていましたが、スレきっているのでしょうか。
キャストの角度を変え、池を変え、試行錯誤すること2時間。
人があまりいない池の奥の角をクランクで通したそのとき、、、
ゴン!!!
硬い口でルアーを弾いたような当たりがありました。
トーマンもバラマンディも口が硬いのでどっちかは分かりません。。
確実な当たりだっただけに、強烈な引きを体験してみたかった。
仕切り直しの意味でも一旦休憩します。


レモンスムージーとエビフライです。
これが結構うまい。釣り堀施設の料理のクオリティとしては上々です。多分日本人とかがくつろぎに来るんでこういうちょっとハイソなサービスができているんでしょうね。
休憩スペースにはなかなか格好いいステッカーが貼られています。

さあ、仕切り直しで後半戦やりますか。
さっきとは別の池に突撃。
ルアーはニシネルアーワークスのエリー。ジャークベイトです。
クランクベイトみたいな継続的な動きよりもジャーク&ストップのような断続的な動きの方が
ここの魚に響くのでは?と思ったからです。
キャストすること1時間ほど。。。。
水面の波紋など結構な個体数がいることは明確なのに釣れない。。。
ほんとに釣れないです。
正直ここまで釣れないとは思っていませんでした。
ノーフィッシュ。
完
釣り堀に行って変わっちゃった価値観
結局ノーフィッシュで終わったタイのバラマンディ釣り堀ですが、釣れなかったことはもちろん、初めての釣り堀でなんだか疲れてしまいました。
釣りをしているといつもワクワクが止まらないのですが、この釣り堀での釣りはなんか違う。
管理されきった魚たちに無理やり口を使わせて釣るような感じが自分には合いませんでした。
そんなこと言うとエリアトラウトとかも一緒だと思うのですが、
自分にとって釣りはあくまで、
「自然の中ですること」
なんですよね。源流釣りなんかがその究極になると思うのですが、あくまでプリミティブな状態であって、人間が管理している状態の魚を釣ることは自分の定義する「釣り」ではないなと感じてしまいました。
なんだか過去にも一度同じような感覚を味わったことがあるな、と感じたのですが、ニューヨークのCatskillでの釣りでした。この地域はどんなところかというと、アメリカにおけるフライフィッシングの聖地で、今でもたくさんのフライマンが釣りをしている場所です。
Catskillの詳細は過去のブログ:https://erahouse.hatenablog.com/entry/2024/03/13/223654
ただ、このエリアもやっぱり完全に管理された釣り場なんですよね。釣り場こそ釣り堀ではなく、大自然を流れる渓流のような感じですが、実際に釣れるトラウトたちは尻鰭が丸みを帯び、胸鰭が欠損している個体ばかり。(養殖の時に仲間に食いちぎられたんだと思います。)
釣れる魚もでかいし、中には本当に美しい魚もいるんですが、なんか釣りをしていると言うよりも「釣りさせられている」と言うか、表現が難しいけど、自然に溶け込めないというか、つくられた自然というか、そもそもそれは自然ではないというか。そんな感じ。釣りをしていて違和感があるんです。
日本に帰ってからもこんなことを反芻していると、
日本でいうバスフィッシングも自分の定義する「釣り」に入らないのでは?
と考えるようになってしまい、もう半年近くバス釣りにも行けていません。
あんなに好きだったバス釣りもなんだか違うのではないか?
と感じてしまっているんですよね。
なんか人の価値観や感じ方って、こんな些細なこと(タイで釣り堀に行っただけ)で変わっちゃうんだなと少し驚いています。
どっちがいいんですかね。でももう何か考え方が変わるきっかけがないと元には戻れなくて、当分は渓流と海の釣りだけになりそうです。
久しぶりに海で活きエビでメバルでも釣ろうかなと考えたりしている最近です。
それかタイにネイティブで生息しているテッポウウオをミノーイングでゲットするか!?
価値観が変わったなりにその時ワクワクすることをしたいですね。
おやすみなさい😴